ミニミニセミナー:サッカー観戦をするための知識

みなさん、はじめまして。みっつと申します。

今月のミニミニセミナーはサッカーです。
2014年ブラジルW杯に日本代表も世界最速で出場が決まったということで、
「サッカー見てみようかな。」と思っている方もいると思います。

しかし、今まで全く興味が無かった人にとっては、
ルールがよく分からなかったり、専門用語などが出てきて
「なるほど、よくわからん。」
という人がいるでしょう。

そんな人のために、サッカーを見るために必要最低限のルールと専門用語をご紹介させていただきます。


サッカーのルールで分かりにくいのは、なんと言ってもオフサイドだと思います。
今回はオフサイドのルールについて、図解を交えてご説明させていただきたいと思います。

■オフサイドとは

・極端なカウンター攻撃を防ぐためのルールで、
オフサイドポジションに居る状態でボールに触れることでオフサイドとなる。

■オフサイドポジション

・相手陣内にいる
・ボールより前にいる
・相手の2番目に後ろの選手よりゴールラインに近い位置にいる

■オフサイドが適応される場面

・プレーに干渉する
・相手の選手に干渉する
・オフサイドポジションにいることによって利益を得る

(ウィキペディアより)

この説明に実は1つ間違いがありまして、
「オフサイドポジションに居る状態でボールに触れることでオフサイドとなる。」
という部分なのですが、「居る状態で触れる」ではなく「居る状態の時に味方選手が出したボールに触れる」が正解です。

ボールに触れた時点でオフサイドポジションに居なくても、ボールが出された時点でオフサイドポジションに居た場合に、
オフサイドが適応される場面の行動を取ると、オフサイドになります。

文字で説明すると余計分かりにくくなりそうなので、図解による解説をいたします。

■ケースその1
②の選手がオフサイドポジションに居る状態で、①の選手がパスを出し、②の選手がその場でパスを受ける。
これは、オフサイドポジションに居る状態でパスが出されてボールを受けたので、オフサイドになります。

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■ケースその2
②の選手がオフサイドポジションに居ない状態で、①の選手がパスを出し、②の選手が③の場所でパスを受ける。
これは、パスが出された時点ではオフサイドポジションに居ないので、オフサイドにはなりません。
mm002

■ケースその3
②の選手がオフサイドポジションに居る状態で、①の選手がパスを出し、②の選手が③の場所でパスを受ける。
これは、パスが出された時点ではオフサイドポジションに居るため、オフサイドになります。
mm003

■ケースその4
②の選手がオフサイドポジションにいる状態で、①の選手がシュートを打ってゴール。
これは、②の選手はオフサイドポジションに居るが、プレーに干渉していないため、オフサイドにはなりません。
mm004

■ケースその5
②の選手がオフサイドポジションにいる状態で、①の選手がシュートを打ってゴール。
これは、②の選手がオフサイドポジションに居て、相手ゴールキーパーの視界を邪魔しているので、オフサイドになります。
mm005

■ケースその6
②の選手が相手選手の最終ラインより前に居る状態で①の選手がパスを出し、②の選手が③の場所でパスを受ける。
これは、最終ラインより前に居るが、自陣内に居るため、ここはオフサイドポジションではないので、オフサイドにはなりません。
mm006

■ケースその7
②の選手がオフサイドポジションに居る状態で、①の選手がシュート。ゴールキーパーがはじいたボールを②の選手がシュートしてゴール。
これは、①の選手がシュートを打った時点で、②の選手がオフサイドポジションに居るので、オフサイドになります。
はじいたのがキーパーではなく、ゴールポストに跳ね返った場合でもオフサイドになります。
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■ケースその8
②の選手がオフサイドに居る状態で、①の選手がパスを出し、オフサイドポジションに居なかった③の選手がパスを受ける。
これは、③の選手がオフサイドに居ない状態の時にパスを出しているので、オフサイドにはなりません。
しかし、②の選手が、守っている選手がどちらを守っていいのか混乱するような位置だったり、②の選手がプレーに干渉するような動きをした場合はオフサイドになります。
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オフサイドの説明は以上になります。

次に、解説者などがよく使う専門用語についてご説明いたします。

■ボランチ
・ポルトガル語で「舵取り」という意味
・フォワードとディフェンダーの間に位置し、両者をつなぎつつ攻撃と守備の両方に関わるポジション。
リンクマン・バランサーとも呼ばれる。
・本来は役割として使われる言葉ですが、守備的ミッドフィルダー(DMF)がすることがほとんどなので、ポジションと使われる言葉です。

■アタッキングサード
・ピッチの全長を3分割したときに、相手ゴールに一番近いエリアのこと
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■バイタルエリア
・得点になりやすい活動が起こる地帯のこと。チームごとに違う。
・ペナルティーエリアの中でゴール幅と同じエリアのこと
・元々は上の意味で作られた言葉らしいですが、広義的な意味で下の意味も付け足したようです。
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■ダイアゴナルラン
・味方チームの選手がボールを保持している際に、ボールを保持していない選手が相手チームのゴール方向へ斜めに走るプレー
・ダイナゴナルが英語で「斜め45度」という意味。

■4-4-2
・チームのフォーメーションを表す言葉で、キーパーを除いた10人の配置を意味します。
・最初の数字をディフェンダー(DF)を表し、そこから順番に攻撃の選手を表していて、この場合は、
ディフェンダーが4人、ミッドフィルダーが4人、フォワードが2人という意味です。
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■3-4-3
・上記と同じでフォーメーションを表す言葉です。この場合は
ディフェンダーが3人、ミッドフィルダーが4人、フォワードが3人という意味です。
・最近では4-3-2-1や4-2-3-1など、より細かく表現されることがありますが、
基本的に見方は同じで、守りの選手から順番に居る位置を表しています。
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