投稿者「かっきー」のアーカイブ

IT用語 「スクラッチ」の巻

みなさまこんにちは。しばらくぶりの登場でございます。

本日は私かっきーが当ブログの執筆を担当させて頂きます。

私の担当は月1回ということで、普段とはちょっと違った風合いでお届けしております。
具体的には、IT業界にあまり馴染みがないという方に業界特有の用語なんかをご紹介しております。
月1連載でゆるーくがんばっておりますので、ぜひ生あたたかく見守って頂ければ幸いです。

ところで、みなさんは「スクラッチ」という言葉をご存知でしょうか?

そうですね。削るやつですね。コインで銀色の部分を。ガリガリと。
もしくは、そうですね。ジュビロに在籍した大物ストライカーですね。イタリアンの。風呂上りにガウンが似合いそうな。

しかし、IT業界では違う意味となります。
早速いつものようにウィキってみましょう。

スクラッチ(scratch)は英語で「かすり傷」「ひっかき傷」および「ひっかく」行為とその擬音
または派生して「ゼロから」「最初から」などを意味する。

どのあたりがどう派生すると「ゼロから」「最初から」などを意味することになるのか
実はまったく理解できてないのですが、まあ良いでしょう。
IT業界ではこの後者の意味で使用します。
つまり、コンピュータソフトウェアの開発を、特定の業務パッケージ等を使用することなく個別開発することを
「スクラッチ開発」と表現するわけです。

クラウド、プログラムレスなんて言葉がもてはやされていますがなかなかどうして。
スクラッチでの開発というのは世間にもまだまだ需要があるようです。
弊社も痒いところに手が届くスクラッチ開発が得意としております。
ぜひ一度ご用命を!

ちなみに、他から流用する要素が一切無い場合を特に「フルスクラッチ」(full scratch)ということがあります。
いやー、なんか格好いいですね。こう、戦隊モノや必殺技を思わせる語感が。
無駄に感嘆符をつけたくなります。フルスクラーーッチ!!!

ということでれっつとらい。

「このシステムはパッケージをカスタマイズして・・・」

「いや!ぜひそこは弊社のスクラッチで!」

「そうは言っても・・・」

「むしろフルで!あえてスクラッチで!!」

「あのねえ・・・」

「スクラッチ!!スクラッチ!!」

「」

「フル!!スクラアーッチ!!!!」

いかがでしょう。
失注間違いなしの予感が確信に変わってしまいましたが
明日からさっそく使って頂ければと思います。

それではまた来月。

ミニミニセミナー:エバンジェリスト

みなさまこんにちは。

今月のMMS担当として私かっきーが当ブログの執筆を担当させて頂きます。
通常のゆるーい月1連載とは一線を画してキリッと真面目にお届け致しますので
みなさまもキリッと目を見開いてご覧頂ければ幸いです。

ところで、みなさんは「エバンジェリスト」という言葉をご存知でしょうか?
某逃げちゃダメなアニメの超絶マニアな方々を尊敬の念を込めてこうお呼びします。
違います。お呼びしません。そもそもあっちはバじゃなくてヴァですからね。ヴァ
下唇を血が出るほど噛んでぇー、せーのぉー!

はい。真面目にお届けします。キリッとね。

エバンジェリストとはいわゆる、役職、肩書の一つなのでして、
少し前までは「よくわからない肩書ランキング」第1位に輝いていたようです。
確かに、一度聞いただけで仕事の内容までイメージするのは難しいかもしれません。

本来の語源は、キリスト教における「伝道師」です。
これが転じて「IT技術をわかりやすく説明する役職」となり
主に外資系のIT企業で、正式に役職として制定されているようです。

具体的には、
【だ れ に?】 クライアント(お客様)、世間一般、IT技術者に対して
【な に を?】 自社の製品、サービスや、その活用ノウハウ、基盤となる技術などを
【どうやって?】 自社セミナー、講演会、展示会、取材対応、連載/執筆活動を通じて
わかりやすく的確にお伝えすることが主な仕事となります。

私も実際に講演会等で各社のエバンジェリストの方の講演を聞く機会があったのですが、
資料の精度からプレゼンテーションスキル、内容も話術も実に洗練されており
その説明内容に圧倒されてしまいました。

ここまで聞くと、営業、広報の役割が大きいように思いますが
実際は、元は技術者だったという人が多いようです。
しかも、最初からエバンジェリストを目指していたというよりむしろ
いつの間にかなってしまった、という人が多いようですね。

とはいえ、今後はIT業界におけるキャリアパスの選択肢の一つとして
視野に入れる技術者も多くなってくるのではないかと思われます。

日本人の「エバンジェリスト」はまだ人数が少ないと言われていますが
展示会やセミナーなどでも名前を目にすることも多くなってきました。
みなさんも機会があればぜひ一度、彼らの講演をご覧になってみてはいかがでしょうか?
きっと何か学ぶことがあると思います。

以上、いかがでしたでしょうか?
今回はMMS担当としてキリッと真面目にお届け致しました。

それでは、また会う日まで。ごきげんよう。

IT用語 「パンくずリスト」の巻

みなさまこんにちは。一か月ぶりの登場でございます。

本日は私かっきーが当ブログの執筆を担当させて頂きます。

私の担当は月1回ということで、普段とはちょっと違ったダイナミズムでお届けしております。
具体的には、IT業界にあまり馴染みがないという方に業界特有の用語なんかをご紹介しております。
月1連載でゆるーくがんばっておりますので、ぜひ生あたたかく見守って頂ければ幸いです。

ところで、みなさんは「パンくずリスト」という言葉をご存知でしょうか?
どのパンくずが、どのパン屋で、いくらで売られているのか?
という貧乏学生御用達のリストのことではありません。

実はこれもまたIT用語なのでして、英語では「breadcrumb list」と書きます。
ウェブサイト内において、利用者がサイト内での現在位置を見失わないようにし、
ナビゲーションを助けるために使われる-と文字にするとわかりにくいですが
要はこれです。

はい。もうおわかりですね。これは弊社のwebページの例ですが
これを見れば自分が今、サイト内のどのページを見ているのか一目瞭然なわけです。
便利ですね。

ところで、この「パンくずリスト」という名前は、童話『ヘンゼルとグレーテル』で、
主人公が森で迷子にならないように通り道にパンくずを置いていった、というエピソードに由来するそうです。

なるほど。と頷けるネーミングですが、いかんせん語感が良くありません。
なんせ「くず」ですからね、「くず」
皆に疎まれ蔑まれ、お前なんかあってもなくてもどっちでもいいんだこのくず!
なんて言われているような深い悲しみを禁じ得ません。便利なのに。

ここはひとつ。この言葉を使う人がハッピーになるような
「パンくずリスト」に代わる新たなネーミングを考えてみましょう。

ということでれっつとらい。

「パンかすリスト」
→まったくダメダメです。「くず」も「かす」もたいして変わりません。
 むしろ「くず」より細かくなってます。却下です。

「パンの耳リスト」
→「くず」よりも多少良くなった気がしますが、確かに漂う脇役感。
 いずれにしろ貧乏学生御用達のイメージを払しょくするには程遠いと言わざるを得ません。
 ここは一旦パンから離れてみましょう。

「米つぶリスト」
→良いですね。日本人ならお米です。
 「くず」より「つぶ」のほうが可愛らしい感じがしませんか?しますよね。しますとも。
 山道に迷わないように米つぶを落としていった、という昔話もきっとあるはずです。
 ごんべえの米俵。みたいな。

「パスタリスト」
→イタリアンなあなたはこちら。
 ラビオリ、フェットチーネ、ペンネと種類も豊富です。
 夜道に迷わないようにパスタをポキポキ折っていった、というオペラもきっとあるはずです。
 哀愁のリングイネ。みたいな。

「爪あとリスト」
→武闘派なあなたに。
 道に迷わないように残すのはなにも食べ物である必要はありません。
 あなたがそこにいたという証を残せれば良いのです。確かな爪あとを残すのです。
 夜の校舎窓ガラス壊して回るような歌もきっとあるはずです。

「ノーリスト」
→もっと言えば、今あなたがそこにいることが大事なのです。
 そこがどこかなど些細なことです。過去に歩んできた道など気にする必要はないのです。
 目の前に広がる広大なIT砂漠を思うがままに突き進むが良いのです。
 リストなどいらない。迷わず行けよ。行けばわかるさ。

いかがでしょう。
最後は魂を込めて「ありがとーっ!!!」と絶叫して頂ければと思います。

それではまた来月。

IT用語 「O2O」の巻

みなさまこんにちは。しばらくぶりの登場でございます。

本日は私かっきーが当ブログの執筆を担当させて頂きます。

私の担当は月1回ということで、普段とはちょっと違ったテクノロジーでお届けしております。
具体的には、IT業界にあまり馴染みがないという方に業界特有の用語なんかをご紹介しております。
月1連載でゆるーくがんばっておりますので、ぜひ生あたたかく見守って頂ければ幸いです。

ところで、みなさんは「O2O」という言葉をご存知でしょうか?
最近良く目にします。「時代はまさにO2O」とか。

初めて見た人はまず読み方に迷います。
世間のみなさんが実際何と読んだか、調査結果がありますのでご紹介しましょう。

1位 「オー・ツー・オー」 
2位 「ゼロ・ツー・ゼロ」 
3位 「ゼ・・・ゼロニイゼロ」
番外 「二酸化酸素」
(2013年 かっきー調べ)

はい、正解は「オー・ツー・オー」ですね。
決して2つの酸素に1つの酸素がくっついてるわけではありません。
というかなんですかその無茶な気体。

さてこの「O2O」。正確には「Online To Offline」の略です。
いわゆるマーケティング用語なわけですが
ネット等(オンライン)での活動が実店舗(オフライン)などでの購買に影響を及ぼすこと。
だそうです。

具体的には、ネットで割引クーポン見つけて実際にお店に行ったり
誰かの来店情報がSNSで拡散されることによって、その知り合いの来店を促したり。
まあざっくり言うとそういう取組みのことです。

それにしても、「To」を「2」で表現するのはちょっと格好良いですよね。
ITだけでなく英語までも使いこなしてる感をさらりと演出できる気がしますよね。しますよね。
「略字」+「2」+「略字」は他にもいろいろありますからね。

ということでれっつとらい。

「B2C」(Business to Consumer)
→新事業はB2Cを軸に考えたいと思います。

「M2M」(Machine to Machine)
→今後の情報社会にM2Mの要素は不可欠でしょう。

「F2F」(Face to Face)
→やっぱりF2Fのコミュニケーションは大切だよね。

「M2M」(Man to Man)
→だから私がM2Mで指導してあげよう。

「S2M」(Say to Me)
→さあ、君の悩みを今すぐS2M!

「G2B」(Go to Bed)
→おっと、もうG2Bの時間だ。

「W2S4U」(Want to Sing for You)
→心をこめて子守唄をW2S4U!!

いかがでしょう。
最後はただの怪しい上司じゃないかという苦情は受け付けません。
明日からさっそく使って頂ければと思います。

それではまた来月。

IT用語 「デフォルト」の巻

みなさまこんにちは。またもや一ヶ月ぶりの登場でございます。

本日はあだきちに変わりまして、私かっきーが当ブログの執筆を担当させて頂きます。

私の担当は月1回ということで、普段とはちょっと違った筆さばきでお届けしております。
具体的には、IT業界にあまり馴染みがないという方に業界特有の用語をご紹介しております。
月1連載でゆるーくがんばっておりますので、ぜひ生あたたかく見守って頂ければ幸いです。

ところで、みなさんは「デフォルト」という言葉をご存知でしょうか?
一般的にも認知度は高いと思っていたのですが
先日母との会話でつい口走ったら、「レトルト?」と聞き間違えられたので
まだまだ世間一般には馴染のない言葉なのだなと痛感しました。

これは英語の「default」のことで、IT用語としては「初期値」「既定値」の意味で使用されます。
あれですね、webのアンケートで「はい」と「いいえ」のチェックボックスがあって
最初から「はい」にチェックがついてたりすることがよくありますが
プログラム制作の現場では、「チェックボックスはデフォルト『はい』で」なんて指示して
アンケート画面を作成してもらったりします。

これが転じて、「最初の状態、何もしてない状態」「いつも通り」「当然、あたりまえ」
という意味でネット界隈では「デフォ」と略して日常的に良く使われているようです。
「は?そんなのデフォでしょ?!」と上から目線で言われると相当イラっとします。
かーなーりーイラっとします。するんです。
間違っても先輩や上司に言ってはいけません。殴られます。
たいばつはんたーい

とはいえ、まだまだ認知度の低い専門用語。
元々の意味でさらりと使いこなせていたら、一味違った業界人を演出できるかも知れませんよね。

ということでれっつとらい。

「ああ、そこはデフォルト設定のままでOKだよ」
→PCの設定を教えてあげる時に

「いやー、僕は22時退社がデフォルトだから」
→少し自慢げに

「やっぱりデフォルトの味を楽しみたいんだよね」
→すうどんしか買えない時に

「人間常にデフォルトでいたいよね」
→成長?なにそれ美味しいの?

「当プロジェクトの進捗は、デフォルトです」
→なにか問題でも?という顔で

いかがでしょう。
確実に問題ありまくりな状況ですが
明日からさっそく使って頂ければと思います。

それではまた来月。