IT用語」カテゴリーアーカイブ

IT用語 「デフォルト」の巻

みなさまこんにちは。またもや一ヶ月ぶりの登場でございます。

本日はあだきちに変わりまして、私かっきーが当ブログの執筆を担当させて頂きます。

私の担当は月1回ということで、普段とはちょっと違った筆さばきでお届けしております。
具体的には、IT業界にあまり馴染みがないという方に業界特有の用語をご紹介しております。
月1連載でゆるーくがんばっておりますので、ぜひ生あたたかく見守って頂ければ幸いです。

ところで、みなさんは「デフォルト」という言葉をご存知でしょうか?
一般的にも認知度は高いと思っていたのですが
先日母との会話でつい口走ったら、「レトルト?」と聞き間違えられたので
まだまだ世間一般には馴染のない言葉なのだなと痛感しました。

これは英語の「default」のことで、IT用語としては「初期値」「既定値」の意味で使用されます。
あれですね、webのアンケートで「はい」と「いいえ」のチェックボックスがあって
最初から「はい」にチェックがついてたりすることがよくありますが
プログラム制作の現場では、「チェックボックスはデフォルト『はい』で」なんて指示して
アンケート画面を作成してもらったりします。

これが転じて、「最初の状態、何もしてない状態」「いつも通り」「当然、あたりまえ」
という意味でネット界隈では「デフォ」と略して日常的に良く使われているようです。
「は?そんなのデフォでしょ?!」と上から目線で言われると相当イラっとします。
かーなーりーイラっとします。するんです。
間違っても先輩や上司に言ってはいけません。殴られます。
たいばつはんたーい

とはいえ、まだまだ認知度の低い専門用語。
元々の意味でさらりと使いこなせていたら、一味違った業界人を演出できるかも知れませんよね。

ということでれっつとらい。

「ああ、そこはデフォルト設定のままでOKだよ」
→PCの設定を教えてあげる時に

「いやー、僕は22時退社がデフォルトだから」
→少し自慢げに

「やっぱりデフォルトの味を楽しみたいんだよね」
→すうどんしか買えない時に

「人間常にデフォルトでいたいよね」
→成長?なにそれ美味しいの?

「当プロジェクトの進捗は、デフォルトです」
→なにか問題でも?という顔で

いかがでしょう。
確実に問題ありまくりな状況ですが
明日からさっそく使って頂ければと思います。

それではまた来月。

IT用語 「エビデンス」の巻

みなさまこんにちは。またまた一ヶ月ぶりの登場でございます。

本日はあだきちに変わりまして、私かっきーが当ブログの執筆を担当させて頂きます。

私の担当は月1回ということで、普段とはちょっと違ったニュアンスでお届けしております。
具体的には、IT業界にあまり馴染みがないという方に業界特有の用語なんかをご紹介しております。
月1連載でゆるーくがんばっておりますので、ぜひ生あたたかく見守って頂ければ幸いです。

ところで、みなさんは「エビデンス」という言葉をご存知でしょうか?
本来は学術的、専門的な用語なのですが、近年は一般化してきていて、
ビジネスの現場で耳にしたことがある方もいらっしゃるかもしれません。

元は英語の「evidence」のことで、直訳すれば「証拠」「根拠」「証明」など。
医療業界では治療方法の根拠となる臨床データ等を指します。
システム業界では通常、作成したプログラムが想定通りに動作することを示す証拠、
つまりテスト結果や検証結果、記録のことを指します。

例えば、「今回のプログラム修正のエビデンスを添付してください」といった具合に使用します。
時には略して「エビ」なんて言われたりもします。
入社したばかりの新人が先輩社員に「おい、ちゃんとエビ取っておけよ」と言われて
(海老……?)というクエスチョンマークが頭に浮かんで途方に暮れている姿がIT業界ではよく見られます。

新人君を庇うわけではありませんが、この略語が理解できないのも仕方がありませんよね。
略すなら「エビ」じゃなくて「エヴィ」です。ヴィ。スペルを見れば一目瞭然なのに。ヴィ。先輩それじゃ伝わりませんよ。ヴィ。
下唇を血が滲むほど噛んでー。ご一緒にー、さん、はいっ!エ!ヴィ!

こういう屁理屈言ってるとだいたい先輩に殴られますので注意してください。
たいばつはんたーい

それにしても元は医療業界やIT業界の専門用語だなんて、それだけで知的なイメージが漂いませんか?
銀縁メガネをクイッと上げる感じでさりげなく使ってみると、ハイクオリティなビジネスマンを気取れるかも知れませんよね。

ということでれっつとらい。

「すまないが、君の主張のエビデンスを示してもらえないかな?」
→議論の相手に

「良いでしょう、私自身がエビデンスになってみせます!」
→なんかもう引き下がれなくなっちゃった相手に

「そこはもちろんシームレスかつエビデンスレスにご対応させて頂きます」
→無根拠であることを悟られたくない相手に

「エビデンスを頂けますか? …………あ、金額は空欄で。はい、「上」で」
→居酒屋の店員に

「すみません、こっちにもください遅延エビデンス。」
→駅員に

「はっはっはっ。いったいどこにそんなエビデンスがあると言うのかね?」
→金田一君に

いかがでしょう。
最後はなにかのフラグが立ってしまった気がしないでもないですが
明日からさっそく使って頂ければと思います。

それではまた来月。

IT用語 「デグレ」の巻

みなさまこんばんは。約一ヶ月ぶりのごぶさたでございます。

本日はあだきちに変わりまして、私かっきーが当ブログの執筆を担当させて頂きます。

私の担当は月1回ということで、普段とはちょっと違ったフレーバーでお届けしております。
具体的には、IT業界にあまり馴染みがないという方に業界特有の用語なんかをご紹介しております。
月1連載でゆるーくがんばっておりますので、ぜひ生あたたかく見守って頂ければ幸いです。

ところで、みなさんは「デグレ」という言葉をご存知でしょうか?
IT業界の中でも主に切羽詰った感じの現場で耳にすることが多いかもしれません。
「大変だ!デグレが発生した!」なんて風に使われます。
時には、「やばい!デグレった!」などと動詞的に使われることもあります。

ちなみに動詞的に使うときはこんな感じです。
デグレない、デグレます、デグレる、デグレる時、デグレれば、デグレろ
そうですね、ラ行下一段活用です。未然連用終止連体仮定命令。懐かしいですね。
まあ活用の話はどうでも良いんですけども。

さて、この「デグレ」。英語の「デグレード(degrade)」を短縮した言い方です。
本来の語訳は「品位を下げる」とか「退化する」。
これが転じて、ソフトウェアのバージョンアップに伴う品質低下のことを指します。

通常、バージョンアップしたら機能が向上したり品質が安定したりするものですが、
逆に品質が低下するってどういうことかというと例えば、
ある不具合を修正したら、今まで正常に動いてた箇所で不具合が発生したり
古いプログラムのバージョンに戻ってしまって、修正したはずの不具合が再発したりするんですね。

いやー怖いですね、デグレ。
不具合を直せば直すほど新たな不具合が発生する最悪な状況を「デグレスパイラル」なんて呼ぶところもあるそうです。
これらは大体人為的ミスに起因するので、発生させてしまうと結構な確率で怒られます。というか絶対怒られます。泣くくらい怒られます。
意味がわかると、上記の「デグレろ」なんてもう呪いの呪文にしか聞こえませんね。
かっきーはデグレろを唱えた!あだきちのプログラムはデグレてしまった!なんつって。

実はIT業界じゃなくてもデグレと似たような状況というのはあると思います。
そんな状況に出くわした時に「それはいわゆる○○のデグレですね」なんて言えたら、スマートなビジネスマンな感じがしませんか?
上司の評価も上がっちゃうかも知れませんよね。

ということでれっつとらい。

「今回の組閣人事は日本にとって深刻なデグレですよね(キリッ)」
→政治問題にも関心がある風をアピールしたい時に

「強引な4番打者の補強のせいで打線の繋がりがデグレてますよね(キラッ)」
→プロ野球談義にもついていきたい時に

「すまない…、どうやら僕の記憶がデグレているようだ…(フッ)」
→あやふやな記憶を全力でごまかしたい時に

「まあ、結果的にプラマイデグレなんで大丈夫です(テヘッ)」
→つまりマイナスであることは悟られないように

「あ、部長のフォルダにデグレかけときました(ペロッ)」
→上書きしちゃったなんて口が裂けても言えない時に

いかがでしょう。
最後の部長には「おう、ありがとう」なんて言われちゃったりして。
良心の呵責に苦しむこと請け合いですね。

途中からできないビジネスマンなニュアンスが漂いましたが
明日からさっそく使って頂ければと思います。

それではまた来月。

IT用語 「null」の巻

みなさまこんにちは

本日はあだきちに変わりまして、私かっきーが当ブログの執筆を担当させて頂きます。

私の担当は月1回ということで、普段とはちょっと違ったテイストでお届けしたいと考えております。
具体的には、IT業界にあまり馴染みがないという方に業界特有の用語なんかをご紹介できれば良いかなーと。
月1連載のつもりでゆるーくがんばっていきたいと思いますので、ぜひ生あたたかく見守って頂ければ幸いです。

ところで、みなさんは「null」という言葉をご存知でしょうか?
IT業界、特にプログラマにはおなじみの単語です。
読み方は一般的に「ヌル」と読みますが、英語圏では「ナル」と発音する国のほうが多いそうです。
正確には「ンナル」ですかね。舌を上あごにつけてー、鼻から息を抜く感じでー、ハイ。

ンナッル!

巻き舌も併用するとベターです。まあ発音はどうでも良いんですけども。

さて、この「null」。語源はドイツ語の0(ゼロ)に由来するそうですが
実際はゼロとは別の使われ方をします。そもそも数値ではないし。
じゃあ文字かというとそうでもなく。いわゆる空白や「」とも違うのです。

「何もないこと」という説明をよくされるのですが
なんともわかりづらいなーと思っていたらさすがウィキペディア。うまいこと説明してました。

名前がnullの場合、名前が存在しないこと(例えば、独身者の配偶者の名前)を示す
名前が「」の場合、書かれている通り、名前が「」であることを示す。
(以上抜粋、かつ要約、かつ都合良く改編)

つまり、「」の場合は「」という名前なので、声かける時に『「」さーん』と呼べば良いのですが
(「」をなんと発音するかはおいといて)
nullの場合は現時点で存在してないので声のかけようがないのですね。
いやーやっぱりわかりにくい。

厳密にはデータベースやプログラム言語によって微妙に定義が違うのですが、
ゆるーくまとめると「無」という概念を表しているわけです。

…概念。かっこいいですね、概念。
概念を使いこなせたら、できるビジネスマンな感じがしてきます。
周囲があなたを見る目も変わるかもしれませんよね。
もうすぐ冬ですし。クライストさんの誕生日も近いことですし。

ということでれっつとらい。

「お砂糖とミルクはおつけしますか?」「nullで」
→超ブラック派なあなたに

「アリかナシかで言ったら、nullかな」
→結論をあやふやにしたい時に

「やっぱりそこはnullベースで考えない?」
→もう最初からなかったことにする勢いで

「今日の進捗は、nullです」
→ゼロじゃないんですとの主張を込めて

「あいにく安立は本日nullにしております」
→不在感をアピールしたい時に

「本日の予定:五反田直行→null
→いっそ存在を消してしまいたい時に

いかがでしょう。
途中からできないビジネスマンな感じに傾きましたが
明日からさっそく使って頂ければと思います。

それではまた来月。