IT用語 「パンくずリスト」の巻

みなさまこんにちは。一か月ぶりの登場でございます。

本日は私かっきーが当ブログの執筆を担当させて頂きます。

私の担当は月1回ということで、普段とはちょっと違ったダイナミズムでお届けしております。
具体的には、IT業界にあまり馴染みがないという方に業界特有の用語なんかをご紹介しております。
月1連載でゆるーくがんばっておりますので、ぜひ生あたたかく見守って頂ければ幸いです。

ところで、みなさんは「パンくずリスト」という言葉をご存知でしょうか?
どのパンくずが、どのパン屋で、いくらで売られているのか?
という貧乏学生御用達のリストのことではありません。

実はこれもまたIT用語なのでして、英語では「breadcrumb list」と書きます。
ウェブサイト内において、利用者がサイト内での現在位置を見失わないようにし、
ナビゲーションを助けるために使われる-と文字にするとわかりにくいですが
要はこれです。

はい。もうおわかりですね。これは弊社のwebページの例ですが
これを見れば自分が今、サイト内のどのページを見ているのか一目瞭然なわけです。
便利ですね。

ところで、この「パンくずリスト」という名前は、童話『ヘンゼルとグレーテル』で、
主人公が森で迷子にならないように通り道にパンくずを置いていった、というエピソードに由来するそうです。

なるほど。と頷けるネーミングですが、いかんせん語感が良くありません。
なんせ「くず」ですからね、「くず」
皆に疎まれ蔑まれ、お前なんかあってもなくてもどっちでもいいんだこのくず!
なんて言われているような深い悲しみを禁じ得ません。便利なのに。

ここはひとつ。この言葉を使う人がハッピーになるような
「パンくずリスト」に代わる新たなネーミングを考えてみましょう。

ということでれっつとらい。

「パンかすリスト」
→まったくダメダメです。「くず」も「かす」もたいして変わりません。
 むしろ「くず」より細かくなってます。却下です。

「パンの耳リスト」
→「くず」よりも多少良くなった気がしますが、確かに漂う脇役感。
 いずれにしろ貧乏学生御用達のイメージを払しょくするには程遠いと言わざるを得ません。
 ここは一旦パンから離れてみましょう。

「米つぶリスト」
→良いですね。日本人ならお米です。
 「くず」より「つぶ」のほうが可愛らしい感じがしませんか?しますよね。しますとも。
 山道に迷わないように米つぶを落としていった、という昔話もきっとあるはずです。
 ごんべえの米俵。みたいな。

「パスタリスト」
→イタリアンなあなたはこちら。
 ラビオリ、フェットチーネ、ペンネと種類も豊富です。
 夜道に迷わないようにパスタをポキポキ折っていった、というオペラもきっとあるはずです。
 哀愁のリングイネ。みたいな。

「爪あとリスト」
→武闘派なあなたに。
 道に迷わないように残すのはなにも食べ物である必要はありません。
 あなたがそこにいたという証を残せれば良いのです。確かな爪あとを残すのです。
 夜の校舎窓ガラス壊して回るような歌もきっとあるはずです。

「ノーリスト」
→もっと言えば、今あなたがそこにいることが大事なのです。
 そこがどこかなど些細なことです。過去に歩んできた道など気にする必要はないのです。
 目の前に広がる広大なIT砂漠を思うがままに突き進むが良いのです。
 リストなどいらない。迷わず行けよ。行けばわかるさ。

いかがでしょう。
最後は魂を込めて「ありがとーっ!!!」と絶叫して頂ければと思います。

それではまた来月。