職人のあたたかみ

こんにちは。
新しいくつを履くとだいたい靴擦れする、小澤です。

先日、バイクの部品を交換しに行ってきました。

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おいしいよ(写真と本文は関係ありません)

 

 

 

 

 

 

 

 

私はバイクを購入して以来、ずっと同じお店にメンテナンスをお願いしています。

そのバイク屋さんの作業場を見ていると、スタッフ皆さんのチームワークの良さがわかります。
声を掛け合いフォローし合って、作業は流れるように進み、冗談も交えながら皆さんいいお顔で
働いており、陳列されたピカピカのバイクより作業場を見るほうがわくわくします。

また、知識のない私にも、かかった工賃の具体的な内容や、バイクの状態など親切にわかりやすく
噛み砕いて教えてくれるので、いつも安心して利用することができています。

ひとつ、いつもこのバイク屋さんにくると思い出すエピソードがあるのでご紹介します。

まだ購入したての頃、ここでベテランのおっちゃんスタッフさんに
バイクを見てもらったことがありました。
定期メンテナンスを終えて、おっちゃんが渋い声でひとこと

「おねえちゃん、このバイク乗りにくくないかい?」

私は特に不便を感じていなかったのですが、ちょっと来てごらん、とシートに促され座ると
おっちゃんはさっとハンドルの高さを調整しました。

お「はい、ハンドル持ってみて。」

私「・・・!」

お「ねえ、違うでしょう。おねえちゃんの身長ならこれくらいが一番乗りやすいはずなんだよ。」

私「調整前と全然違います。腕が楽です。」

お「だろう。バイクは部品替えたり塗装したりすることをカスタムって認識しがちだけど
こうやって自分が一番乗りやすくすることもカスタムなんだよ。」

このおっちゃんは見た目も、ザ・職人という感じで声を掛けるのに勇気がいる雰囲気なのですが、
もうこの親切な対応が心の芯まで響いて、おっちゃん!と馴れ馴れしく呼ばせてもらうほど
大好きになりました。

前回、「問題を解決することが“働くこと”、“仕事”の原点」と書きましたが、
まだ自分でも認識していない問題を解決してくれたおっちゃんみたいな人を
「プロ」と呼ぶのだと思います。

その後しばらくおっちゃんとは会えていませんが、またあのオイルで汚れたゴツゴツした手で
作業する格好良い姿を見に行きたいです。