Developers summit 2013 Summer(通称「夏サミ」)に登壇させて頂きました

こんばんわ!あだきちです!

先日8月1日に翔泳社様主催のDevelopers summit 2013 Summer(通称「夏サミ」)に登壇させて頂きました。
国産業務PaaSを担いで稼ぐ方法 ~SIerの生き残る道の1つとなるか? ~」というテーマで、全体45分間、株式会社co-meeting 取締役 CTO(Cheif Talk Officer)吉田パクえさんがモデレータをつとめ、株式会社パイプドビッツの林哲也さんと私がスピーカーを行うという3人でのリレー方式にてお話しさせて頂きました。

登壇会場(200名収容です)

登壇会場(200名収容です)

会場は200名収容で、ありがたいことに満席!滅多にできない貴重な経験をさせて頂きました。その際のTwitterはこちら


さてさて、私は我々シグマクレストが国産業務PaaS「SPIRAL」を使って業務システムを構築した経験を、良い面悪い面隠さずお話しさせて頂きました。

<目次>

1.シグマクレストが抱えていた経営課題
2.PaaS「SPIRAL」を担ぐに至った経緯
3.自社での研究開発
4.お客様への業務システム提供
5.業務システムの開発を通して実感した「メリット」「デメリット」

1.シグマクレストが抱えていた経営課題
ひとつは、技術偏重です。これまで我々はMicrosoft社の開発技術を使うことがほとんどでした。Microsoft Office、Visual Basic、.net Framework・・・これら開発言語はWebやクラサバのシステムを問わず得意としてきました。
反面、それ以外の技術には滅法弱く、場合によってはお断りせざるを得ない状況もありました。

2.PaaS「SPIRAL」を担ぐに至った経緯
シグマクレストは社員数約30名のシステム受託開発です。受託開発を行っている会社としては決して大きな規模の会社ではありません。限られた投資で技術偏重を脱却する必要がありました。スイッチングコストをいかに抑えて新しい技術を身につけるかという点がポイントでした。2年ほど前、当時「PaaS(Platform as a Service)」という言葉が出始めたところでしたが、まずは試してみようということでPaaSを選び始めます。
・クラウド上で使えるDBであること
・効率よくこれまでの技術が活かせるプラットフォームであること
この前提の下、いくつかのPaaSと比較した結果、
・代理店費用が安い
・研究開発環境が提供される/サポートが充実している
大きくはこの2点が「SPIRAL」に決めた理由です。

3.自社での研究開発
シグマクレストのHPにある問合せフォームやTOPのイメージ画像は、「SPIRAL」で構築したものです。そのほか、メルマガ配信、セミナー集客、ハガキDMに特典コードを記載して自社HPへ誘導する仕組みなど、開発経験の浅いうちのメンバーがいとも簡単に作成しました。これら経験を通して、できること/できないこと/できるけどやらないほうがよいこと、を学んでいきました。

4.お客様への業務システム提供
個人事業主がWeb上で青色申告を行うことができるようにするシステムを開発しました。一次開発部分し開発していませんが、約2ヶ月間での構築となりました。
↓一次開発
(1)個人事業主は、Web上のログインフォーム(SPIRALの標準機能で構築したマイページ)からID/パスワードを入力
(2)SPIRALのDBからその人の接続情報を設定
(3)自分専用の出納帳入力フォーマット(出納帳)をダウンロード
(4)ステータス情報をExcelマクロからSPIRAL APIを使用し取得
(5)入力した出納帳データをExcelマクロにてチェックし、会計クラウド「ネットde青色申告」に登録(ネットde青色申告APIを使用)
↓二次開発(今後開発予定)
(6)基幹システムから「ネットde青色申告」に売上データを登録(ネットde青色申告APIを使用)
(7)管理者用の提出状況一覧機能

5.業務システムの開発を通して実感した「メリット」「デメリット」
メリット
・開発効率の観点では、「工数3割削減」をエンジニアが実感。
標準機能のテストが不要であることや、構築に手間がかかる定期実行処理が標準装備されていることが大きな要因。
・技術的な観点では、SPIRALの標準機能でできないことややりづらいことはPHPでカスタムプログラムを実装することが可能。
複雑な処理はカスタムプログラムで開発した方が自由度が高く、保守性も増す。
・工程の観点では、なじみのあるウォーターフォール式にて開発を実施。
SPIRALはアジャイル開発を始め、その他の開発方式が使えるよう柔軟に設計されている。
・APIは、オーソドックスなJSON形式なので、特に苦もなく対応可能。

デメリット
・ExcelマクロからSPIRAL APIの呼び出し方や、カスタムプログラムのサンプルが少ない。
・開発当初httpリクエストを投げる際のレスポンスが悪く、何度もチューニングを実施。

まとめとしては、「まずは使ってみる」ことをオススメさせて頂きました。
社内のHPや簡単なシステムを新入社員に作らせるのもありです。特に役員の方の目に触れるものが良いと思います。

このような内容をお話しさせて頂きました。

時間の都合上、SPIRAL APIの使い方までをお話できなかったのが残念でしたが、そのあたりの細かい内容は「ディベロッパー勉強会」にてご説明致しますので、もしよろしければご参加下さい。

【開発者に学ぶ!】シグマクレストIT勉強会 
~SPIRAL®APIを使ったシステム開発のコツとは~

開発者の生の声をお伝え致します。
10名ほどの小規模な勉強会ですので、お早めに!!

 

講演スライド

三人分の資料が全部含まれております。
スライドが表示されない場合は、こちらからご覧下さい。

 

※一部の内容を吉田パクえさんのブログから転用させて頂きました。ありがとうございました。